子供が留学するという場合、大学生なら1人で行かせても本人に判断力があるので何とかなりますが、高校生以下だと見知らぬ土地へ1人で行かせるのは保護者にとって不安が多いものです。こんな場合、選択肢の1つとして海外のボーディングスクールがあります。ボーディング(Boarding)が「全寮制、寄宿制」という意味である通り、ボーディングスクールは全寮制の学校です。イートン校等、イギリスでパブリックスクールと呼ばれる学校もその1つです。
多くは自然に囲まれた広大な敷地の中に校舎と寮、その他の施設を持ち、少人数教育なのが特徴です。生徒は勿論、教職員も学校内に住んでいるので、学校での勉強だけでなく日常の生活等も指導が行き届いています。また、学生は色々な国から来ているので、語学や文化の違いにも慣れていて学習サポートを付けてくれます。語学力がなくて勉強がついていけず落ちこぼれる懸念がないのは、本人にも保護者にも安心です。
生活面でも、看護師やカウンセラーも常駐していてトラブルや悩みがあった時にも対処でき心配がありません。何より、他の生徒と共同生活することで協調性等社会生活に必要な力を学べます。都会から離れた所にある誘惑の少ない所で、教職員が良い意味で二十四時間監視している状態なので、規則正しい生活を送れるのです。ボーディングスクールへの留学の魅力は、卒業後の進路と在学中に築かれた人脈も大きいでしょう。
卒業生はほぼ大学へ進学し、中でも日本の高校からでは受験さえ難しい英米の名門大学への進学の実績を多く持っています。特に知名度の高いボーディングスクールには、世界中から生徒が集まります。所謂、各国王室や有名人、大企業の経営者等上流階級の子供も多く在籍しています。しかし、例えそんな人物の子供でも、学内では同じ生徒です。
後の一国の元首や政治家、世界的有名企業の経営者と友人になる、ということもあり得ます。