年々日本人の増加の傾向にあるスイスのボーディングスクールに注目が集まりますが、教育プログラムに定評があるだけでなく施設の素晴らしさと学校が立地する環境にも目を見張るものがあり、バイリンガルになることも可能なのが魅力的です。フランス語圏やイタリア語圏がある中で、ドイツ語圏のボーディングスクールの存在を忘れるわけいにはいきません。ドイツの中央よりやや北東に位置するツークは、日本ではサクランボ酒のケーキで知られるツガー・キルシュトルテの生誕の地で、人口は約2万6千人のドイツ語圏の町です。税率が低いことで、世界各国に会社を展開する多国籍企業の本部が置かれ、国内でもっとも政治が安定して裕福な地域のひとつに挙げられるほどです。
そんなツークは4人に1人が外国人といわれる中で、名門と呼ばれる1926年創立のボーディングスクールがあります。学校は6歳から18歳までを対象年齢としていて、生徒数は約300名で半数が寮から学校に通っていて、日本人率が低い穴場の学校です。スイス有数の観光都市ルツェルンと国内最大都市のチューリッヒの間に位置するツークのボーディングスクールは、世界数十カ国の学生が集まっていて、日本人の数が少ないので国際交流をフルに満喫できます。約80%の学生がドイツ語を話し、日本の学年でいえば小学生の間は英語とドイツ語のバイリンガル教育が行なわれるなど国際人を育成するプログラムが用意されているのが特徴です。